「いじめのない学級を目指して」~人権集会を実施~
本校では、6月を「人権月間」として定め、人と人との関わりについて深く考える機会を設けてきました。
期間中は、人権係の職員が中心となり、給食時間に人権に関する放送を行いました。放送では、人権学習において出た生徒の感想の紹介や、歴史的な事例などが紹介され、全校生徒が自分の生活と照らし合わせながら人権について考えるきっかけとなりました。
また、人権に関する講話の実施や標語づくりにも取り組みました。そして、「ハンセン病問題」を正しく理解するための学習を行い、過去に行われた隔離政策や、それに伴う深刻な差別と偏見の歴史について学びました。厚生労働省は毎年6月22日を「らい予防法による被害者名誉回復及び追悼の日」と定めており、その日を含む1週間を「ハンセン病問題を正しく理解する週間」としています。今回の学習では、ハンセン病に関する誤解をなくし、患者や回復者の方々への差別や偏見のない社会を実現することの大切さを学びました。
そして本日6月25日(水)の朝、6月の人権月間の締めくくりとして「人権集会」を行いました。集会では、各学級が「いじめのない学級を目指す」ためのスマイル宣言を発表しました。どのクラスの宣言にも、自分たちの学級の現状や課題を見つめ直し、みんなが安心して過ごせる環境をつくっていこうという強い思いが込められていました。「相手を理解しようとする気持ち」「違いを認め合うこと」など、学級ごとに個性のある宣言が発表されました。
また、校長先生からは「人権とは何か」という問いかけとともに、性の多様性を含むジェンダーに関するお話もありました。「一人ひとりの違いを認め、互いに尊重し合うことが、よりよい社会をつくる第一歩である」生徒たちも真剣な表情で耳を傾けていました。差別や偏見のない、すべての人が安心して過ごせる学校・社会の実現に向けて、これからも一人ひとりができることを考え、行動し続けていきます。